日々つれづれ

【冠婚葬祭の“冠”「加冠の儀」】

 

立春正月。
明けましておめでとうございます🎍

 


私達大社生まれの氏子は数え十五の立春を迎え、加冠の歲になると、つまり大社中学校2年になると、学年皆で出雲大社に参ります。
そして大國主大神樣の大前で大人としての志を立てる、立春立志式を行います。

私は大社の地を離れましたが、息子が今日立春を以って数え十五になりましたので、その立春立志をお伝えすべく大社に里帰りしました。

また数え十五歳は冠婚葬祭の“冠”にあたる、氏神さまの神前で親が冠を子供に著ける成人の儀礼「加冠の儀」の歳。
現代だと同い年で何人が実際に行うんでしょうか。そう考えるととても貴重な機会が頂けてありがたいことです。
 

そのため神恩感謝の祝詞奏上神樂奉納ののちに、献穀祭でもいつもお世話になっております出雲大社の川谷誠一禰宜さまにお許しをいただき、持参した冠で息子に「加冠」をした上で、八足門内本殿前にて大神樣に息子の立志の参拝をさせていただくことが出来ました。

また私としてはイセヒカリの種籾を持ち、今年の稔りの豊かなること、また御神酒が醸せ、國つくりの礎と成せますよう尽力する旨、その志を大前にてお誓い申し上げました。

なんときのうの節分に急遽、借りるはずの田んぼが減り、地元岡崎額田地区にての田んぼを探さねばならなくなりましたが、それも明るい未来大いなる陽のために起こるべくして起こった陰の糧と受け取り、改めて尽力したいと思います。

重要なお宮への重要な参拝時にはいつも起こることですが、道中直前までの本降りの雨も見事に止み、参拝の時には晴れ渡り、とてもありがたい参拝になりました。
 

川谷禰宜さま、本日はご高配ありがとうございました!

ABOUT ME
代表おおくに
神話の故郷出雲大社から歩いてすぐの杵築の地、母の実家で生を享け、出雲大社を遊び場として育つ。   成人してからも神々を好きな思いが高じて各地の神社を数多く参るなか、縁をいただいて神籬磐座祭祀を司る古神道系特別上級神職資格を平成三十年に取得するに至る。   20年以上連れ添う妻と一人息子を大切にし、旅をこよなく愛する。 曲がったことを「どうなの?」と思う気性も含めてさすらいの英雄スサノヲノミコトの影響かな、たぶん笑。 生まれ故郷の出雲はもちろん、白山や伊勢等の魂の聖地に強く心魅かれる。 また、20代に現地で働いてもいた沖縄も大好きな第2第3の故郷。