相手にどれだけのことが、してあげられるんでしょうか。
何をすれば、思いは伝わるのでしょうか。
神話の昔、天照大御神は孫である瓊瓊杵尊にひざまずき、
「これを私だと思ってお祭りください」
と、鏡を手渡されました。
それは即ち、上に立つ者ほど遜ることが天下泰平、卦で言えば地天泰に繋がるということ。
それに、この世界は鏡であるということ。
また、鏡に映る存在、つまり自分こそが神であるということ。
などなど、色んな意味が込められています。
開くべき心の岩戸の奥にある、暖かな太陽。
日の光が、対象物に当たって初めて熱を発するように、
相手の心に暖かさが届くようにできるだけの配慮をする。
そしてその熱が届くほど相手の岩戸を開くことができたとき、
自分の心のお天道様が姿を現していらっしゃるのでしょう。
だからこそこのもがきは、相手のになにができるかという自問は、生きることの大きな意味の一つなんだと思うんです。
間もなく、世が明けます。
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