今日2月11日は紀元節。
現代では建国記念日と呼ばれていますね。
初代神武天皇が日本の国を肇(はじ)められた、めでたい日です。
ちなみにこれを、肇国(ちょうこく)といいます。
そんなめでたい日の前夜、
これから動き出す事業の屋号が決まりました。
『稲作、奉納。みくりや』
先日滋賀は近江八幡の“ラ コリーナ近江八幡”を訪れた時、
これから始まる事業にこんな拠点がいつか出来るような、そんなイメージが湧きました。
そしてそこは、
『みくりや』
という名になるだろうな、と思い浮かびました。
みくりやとは、漢字では「御厨」と書き、
神様の食事が調えられる台所、食材を調達する土地のことをかつてそう呼んでいました。
いま私が住む愛知県三河の地は、
伊勢の神宮の御厨(みくりや)でした。
その神宮の最も重要なお祭である神嘗祭(かんなめさい)に、
その年に穫れた稲の束、懸税(かけちから)を奉納していた記録が、
神宮の最も古い書物にも残っています。
私達が奉納しているイセヒカリ・カグラモチの懸税(かけちから)は、
なんと有り難いご縁により、
神宮の御正宮を最も近くで守る瑞垣(みずがき)に
文字通りの神嘗祭の懸税として懸けていただけました。
日本がはじまった日の前夜であるきのう
事業の大切な“芯”を表す言葉として、
『稲作、奉納。』
というふたつの言葉が“降りて”きました。
思えば日本の国の始まるきっかけとなった、
神武天皇の祖先である、天孫邇邇藝命(ににぎのみこと)が
日本国を治める事を任された時、
天照太御神から託されたのが
斎庭の稲穂でした。
日本の国の繁栄への思いとともに託された、
天照太御神の稲穂。
『稲作、奉納。みくりや』
の活動を通じて、
この日本の未来を思う大切な心を引き継ぎながら、
稲作、そして奉納というものの素晴らしさを、
伝えていきたい。
日本の懐かしくも新しい時代をみなさんと一緒に、
創っていきたいと思っています。
日本の国が肇まった、
めでたい今日という日に寄せて。