日本は昔から、祖霊崇拝の国です。
祖霊崇拝っていうのは、ご先祖さまを大事にする民族ってことです。
きのうお会いした方と話していて、その方から先祖供養の話が出ました。
曰く、振り返ると明らかに自分は運がいい。何かに護られている言わないと、説明がつかない…。
母が毎日仏壇に手を合わせてて、墓参りもしょっちゅう行って、仏壇磨きなんかもよくさせられた。
今では顔を洗うように当たり前の日常になってる。やらないことは、怖くて考えられない。に
この話を聞いて、どう思いましたか?
この話は、こうやって相手方から切り出してもらわないとし難い話しです。
これは、宗教の話ではありません。
この世にスピリチュアルということがあるとすれば、このことだけで十分です。
やれなんとかヒーリングだの、なんとか占いだの、なんとか伝授だの、前世が誰だの、ここはパワースポットだの…。
要りません。
そこには、DNAという唯一物的根拠のある精神性があります。
前世占いのあの人との関係性は、なんとでも言えるけど、
「僕があなたがこうして生きていられるのは、このDNAを繋いでくれた親、ご先祖さま、誰一人欠けても成し得ない、奇蹟」
なんです。
これだけは、誰にも揺るがし難い事実。
その事実を前に、スピリチュアル大先生に何か頼むことがあるでしょうか。
商売を真摯に営まれている僕の諸先輩方々は、よくご存知です。
お客様は、たくさん接触すればするほど、親密に、そして親身になってくれる。
これは、人であれば絶対の法則。
ご先祖さまだって、人ですよね。
少なくとも、生きてる間は肉体がある人だった。
だったら、同じだと思いませんか?
年に一二回、思い出したように墓参りする子孫より、毎日思い出してくれる子孫のほうが可愛いに決まってる。
でも、病気なおしてだの、幸せになりたいだの、なにかお願いする為にお経あげてるのって、毎日セールスレターや営業電話掛けてるようなもん。
そりゃあ、嫌だろうし、孫は可愛いから、なんとかしてやりたいな~とは思っても、あいにく買ってあげるお金がねぇ。ってなります。
そうやって考えると、普通のことなんですよね。祖霊崇拝って。
でもこうやって話しても、外国ではなかなか通じない。
日本ってそういうの本当はわかる、精神性が高い国だから宗教って必要ない。
だって、天皇陛下も伊勢内宮も祖霊崇拝を日々実践されてますもん。
あ、ちなみに神道は宗教ではありませんよ。
教義、布教活動のどちらもないものですから。
日本は、とてつもなく面白く、豊かな国です。
そんな思いがこみ上げてきて、昨日の熱田では「涙こぼるる」でした。